医療法人社団 友優会 江崎デンタルクリニック
〒 156-0051 東京都世田谷区宮坂2-25-20
東高ペアシティ世田谷赤堤107号 TEL 03-5450-3666
次は4個のクラウンをろう着(溶接)してつなぎ合わせる。
4個のクラウンをピックアップする
クラウン内面に埋没材を流し込む
前歯は取り外せるよう可徹式(取り外しできる事)にした。
ろう着(溶接)前の段階
ろう着(溶接)前段階。クラウンの内側ろうを溶かして溶接する。
溶かすための金ろうを歯と歯の間に置く。
それを釜の中に入れてろうを溶かし溶接する。
ろうが溶かされ、ろう着(溶接)した後の状態。
それを本模型にもどした状態。
ろう着面を綺麗に研磨した(舌面観)。
ろう着面を綺麗に研磨した(正面観)。
ろう着でつながった4個のクラウンを本模型(金属)に戻し、顕微鏡で再度マージンの状態を観察した。
掲載の実験結果は論文実験内容の一部で、あくまでも大体どういうことを行ったのかの説明である。以下に結果を簡単に記載する。
つまり簡単にいうと、歯肉が黒く見えない作り方をするカラーレス・セラモメタルクラウンは普通のセラモメタルクラウンより、製作過程で熱によるマージンの変形収縮が起こりやすい。従って、製作の各段階でマージンを注意深く観察し、慎重に対処補正しなければならない。また、唇側のカラーレスのところでボディーポーセレン焼成後、大きなポーセレンマージンの収縮が起きたならば、その後のグレーズ時に焼成温度の低い低溶ポーセレンを用いてマージンの収縮を必ず補う必要がある。つまり、カラーレスにおいては連結冠を作る際は、後ろう着よりも前ろう着で製作したほうが、ポーセレンマージンの変形を防ぐことができ、また修正しやすい。 しかし、極端なロングスパンでは操作も難しい為、後ろう着が安全なのかもしれない。
この論文および実験を行うにあたり、親身なご指導を頂いた Boston大学 補綴科臨床教授(故)Dr.Robert S.Stein に深く感謝致します。
私はこの偉大なる先生(Dr. Robert S. Stein)に出会わなかったら歯科医師という、人生でやりがいのある仕事を一生知ることはできなかったであろう。 私は1986年この先生に出会い患者の臨床的手技や臨床実験方法等、多くのことを直接指導受けることができた。この先生は若いころは新聞配達などをして生計を立て歯科技工士を経て歯科医師になった苦労人である。
そして歯科界で有名なBoston大学の教授となった。 歯科医師なら誰でも知っているエマージェンスプロファィルの発見者は、まさにこの教授なのである。ドクターは自分の医院で臨床を行い、同時に大学で学生に、自身で行った実際の臨床結果や経験を講義する。つまり、物を書くだけの講師、教授ではなく臨床、歯科技工、実験、講義を行い、自分でやってみて、自分で作り、自分で考え、自分で書き、そしてそれを人に伝える。 まさに情熱と根性の塊で、ただひたすら患者、学生、そして世の中に貢献する歯科医だった。
私は大学構内の技工・ラボに通い、いつも歯科技工をしていた(当時29歳)。私はこの実験の前準備として平日は図書館で文献を読み、週末土曜日、日曜日は技工・ラボに通いDr.Steinの指導の下、セラモメタルクラウン作りの練習を行っていた。
今ではとてもいい経験になったと、いつも思い出す。
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